シリーズ脇役サン 「脇役サン2023」（オリジナル） 1/6スケール 　（全高222mm　台座除く） 2021年4月製作開始 2023年2月18日完成

【脇役サンについて】
　「脇役サン」についてはこちらのリンクを参照

【「脇役サン2023」について】
　オリジナルシリーズの５作目。
　通行人のいる風景の中に居そうな、チェストに腰かける女性。
　外出中であること以外特に状況の設定は無い。まさにモブ。
　でも脇役好きの視聴者は画面の隅にこの娘を見つけたら、「オフショルさん」と呼ぶ。

【制作について】
　制作に着手したのは2021年、完成は2年後の2023年。
　これまで1/8スケールで制作していたが、アイペイントや爪の成型に能力の限界を感じてスケールアップしてみた。
　立たせるとやはり大きいので座りポーズにした。この先1/6で立ちポーズを制作するかは置き場所も含めて悩ましい。
　眼球に4mmのスチールボールを使い、顔と髪は主にスーパースカルピー。身体は主にファンドを使用している。
　ストレートのロングヘアはあまり造っていない、関先生（2004）以来久しぶりだし、関先生はディフォルメされたデザインだったので今回がほぼ初めてと言える。
　毎回苦心しているのが髪の流れを表すライン。細い線を密に入れるのは抵抗がある。櫛の通ったストレートヘアにはザクザクした線は見えないからだ。
　しかしただの塊にするわけにもいかず、今回はこの程度にしてみた。背面はややのっぺり感がある。
　塗装後組み立てを可能にするために前作同様髪の内側と外側を別パーツにした。額と前髪は一体化した方が前髪を薄くできるのだが、その場合眉を描くのが難しいので別パーツにした。
　この辺の前髪問題はディフォルメキャラより難しいと思う。ディフォルメキャラは前髪に厚みがあるので別パーツにしやすいのだ。
　いかに前髪を薄く成型するか。成型中やキャスト時の粘土埋めで折れることを避けるため、シルバークレイで薄い芯を造ってこれに前髪を盛り付けた。
　服装はシンプルなシルエットのトップスだが、シャーリングの表現を目指した。
　シャーリングを正確に表現することは諦め、3mm径の真鍮パイプを細長くつぶして、ファンドにパイピングして表現した。
　デニムはオレンジでステッチのラインを描き込んだところそれらしくなった気がする。フリーハンドなので実はヨレヨレの線だが遠目ならあまり目立たない。この点は1/6にして良かった。
　眼の塗装も1/6スケールにした目的だが、1/8より描きやすくて楽しかった。睫毛の植毛もやりたいところだが、今のところこのサイズでも無理だった。精進せねば。