ハーロックができるまで ハーロックの製作中画像を並べてみました。
	2003年5月19日 ファンドで作っていおいた棒を脚の芯にして製作開始。 胴は鎖骨と肩胛骨、露骨、骨盤を大まかにイメージしつつ盛りつけ。
	2003年6月2日 　靴と腕を追加。
	2003年11月3日 　顔と髪、シャツのシワをスーパースカルピーで整形。 　帽子と手首、ズボンはファンドで整形。 　スカルピーは一旦は形にするものの、大抵気に入らずにエポパテで修正する。 　ヘラだけで最終的な形にできるようになりたいけど道は遠い・・・ 　黄色い部分はエポパテ（タミヤの速硬化タイプ）。
	2003年11月10日 　前髪やシャツの襟など、だんだんエポパテに置き換わっていく感じ。
	2003年11月18日 　さらに髪がエポパテになる。
	2003年11月25日
	2003年11月30日  　シャツの袖をスカルピーで盛りつける。この辺のシワはスカルピーが整形しやすい。 　ただスカルピーは他素材に盛りつけると後々収縮で（？）割れてくるのでキャストに変換して完成させる必要が生じる。
	2003年12月7日 　ファニングのポーズから銃を抜く動作中に変更した。
	2003年12月15日
	2003年12月23日 　左手首の角度を変更した。ちょっと力の抜けた感じにしようとしている。
	2003年12月29日 　上着を盛りつけた。裾のフリンジ部分はハサミで切り込みを入れた。
	2010年5月23日 　なんと！！ここで６年と半年の間放置していた！ 　そりゃ完成に９年もかかるわ・・・ 　その間ハインリヒや関先生、脇役サンの仕上げをしていたワケですが。 　製作再開して左手首を修正している。
	2010年6月7日 　ずっとしっくりこない感があったのだが、ここでようやく上半身が短いことに思い当たる。胴を延長して隙間にポリパテを詰めた。 　エポパテはモリモリを使用。外に漏れないようにマスキングテープで覆っている。
	2010年6月14日 　延長した胴にエポパテでシワを盛りつける。
	2010年9月20日 　ズボンのベルトとシワを整形。 　この頃からようやく完成できそうな気がしてきた。
	2010年9月28日 　上着をやり直す。
	2010年10月5日 　また上着をやり直す。 　右手首の角度を直して左手首は手袋の盛りつけに入る。
	2010年11月9日 　左手袋の整形。
	2010年11月14日 　左手袋修正。なんたる低速進行。
	2010年11月21日 　さらに左手表面処理。 　ズボンの膝下整形にもとりかかる。
	2010年11月30日 　ズボン裾をエポパテで整形。
	2010年12月6日 　ズボンがおおむね形になる。
	2010年12月12日 　右手親指を撃鉄にかけることにした。 　左方向の敵に向かって銃を抜きつつ撃鉄を起こすところ、のつもりだが、早撃ちのガンマンにしてはここまで抜いてまだ撃鉄が起きていないのはどうなんだろう、とか、そんなに緊急でもない状況と思えば良いか、とか、しょうもないことを最後まで思いめぐらすことになった。 　しかし結局変更しなかった。 　ついでに書くと、右手人差し指を深く引き金にかけすぎなのも失敗した。この時よりは修正して完成に至ったが、それでももっと指先だけをかけるのが正しいのだろう。
	2010年12月30日 　膝の裏側のシワがずっと気になっていた。これは修正前の状態。
	2011年1月1日 　大晦日から正月にかけては膝裏のシワ修正で過ごした。
	2011年1月3日 　襟が普通のカッターシャツの襟みたいだったので一回り大きく修正した。
	2011年1月11日 　この頃から上着が作業の中心になる。まずは前あわせ部の修正を行う。これがすまないと肩部の盛りつけができないので。 　しかしこうして見ると、複数部位を同時進行で整形することはあまりないようだ、だから遅いのか？
	2011年１月17日 　上着肩部の盛りつけ。薄く伸ばしたファンドを盛りつける作業はとても楽しい。適度の弾力と必要以上にあちこちにベタベタくっつかない扱い易さは他の素材では得られないものだと思う。
	2011年1月31日 　銃の整形に入る。銃身は真鍮パイプ。シリンダは5mm径プラ棒。シリンダに溝を切る作業は難しい。 　ガンベルトにもとりかかる。
	2011年2月6日 　上着裾のフリンジをやり直し。上着を残してフリンジ部だけを盛りつける手法を覚えたのでやり直しが楽になった。
	2011年2月20日 　上着肩部が形になる。ファンドは盛りつけておいて乾燥後むしり取ると別パーツにするのが楽だ。とれて欲しくないところは盛りつけ先に水をつけておくか、とれたあと接着剤でくっつけ直す。 　それは良いのだが、行き当たりばったりな試行錯誤の結果、ワタシの原型はいたるところでファンドと瞬間接着剤が層を作っている。あまりエレガントな製作方法でない上に、後で筋彫りしにくいという弱点もある。だから手袋とかズボンの縫い目線はキャストに変換してから入れた方がやりやすい。
	2011年3月7日 ホルスターを盛りつける。
	2011年5月9日 　ガンベルト整形中。ズボンのベルトもそうなのだが、金具部は真鍮線を四角に曲げて作っている。彫り込むより良いと思う。が、後で気になったのは二つのベルトの金具をほぼ同じに作ってしまったこと。ちょっと変えれば良かった・・・
	2011年5月23日 　ガンベルトに溶きパテ塗っている以外にほとんど変わっていない。 　色があまり変わらないけれど、この時点でズボンと靴はスプレーサーフェイサー吹き、その他は溶きパテ状態。スプレーサーフェイサーは何度も重ねて吹くとだんだんモールドが甘くなるので、最後の仕上げに２回だけ吹くようにしている。それまでは修正個所だけに溶きパテを塗りながら表面処理している。
	2011年6月20日 　腕の傷あと、シャツの前あわせ部や手袋甲の刺繍？、ガンベルトのひも等細かい修正。
	2011年7月3日 　拳銃の仕上げ。フロントサイトやエジェクターロッド部等付けてようやくそれらしくなった。 　ガンベルトの仕上げに予備弾を取り付ける。1.5mm径真鍮線の先端を丸めてから切断、の行程を12回繰り返した。根気のいる作業だが効果的だ。ベルトに弾を接着してから通し部をエポパテで盛りつけた。 　後日談だが、予備弾部はキャスト変換時に気泡が入ってどうしてもきれいに抜けなかった。結局複製品の弾通し部を残して弾を削り取り、薄皮一枚残して弾通し部に穴を開け、新たに12発作った弾をガンベルト塗装後に差し込む、という二度手間をかけた。結果的にはそれでガンベルトが良い感じになったと思う。 　弾の直径は1.5mm。弾通し部を残して工作するのは至難の業だった。
	2011年９月18日 　８月に住居を引越ししたので背景が変わっている。
	2011年9月25日 　上着裾のフリンジ部が表面処理中に板みたいになってきた（７月３日画像を見るとわかりやすい）のでやり直して細くした。
	2011年10月11日 　模型の投稿コミュニティ「ｆｇ」に投稿したところ、「拳銃はキャバルリーでは？」というありがたい指摘を受けた。長い間いじっているとこういうありえないミスに気がつかないことがある。肝心な拳銃なのに！手持ちのモデルガンを参考に採寸して作っていたのだが、銃身長をよく考えずに同じシビリアンモデルにしてしまったのだ。 　銃身長をなんとなく決めていたのには、ワタシの中にハーロックが割と適当に拳銃を持ち替えていたような思いこみがあったせいもある。強盗に拳銃を壊されたり、立ち寄った町で銃砲店を物色したりしていたからだ。だからアニメ版の設定にあるようなドクロの彫刻入りの特製品をずっと愛用しているとは思わず、その辺にある銃を適当に使っていると思っていた。 　しかし改めてコミックスを見ると、どう見てもシビリアンではない。キャバルリーだ！ 　銃身長を変更するついでにエジェクターロッド部等もやり直した。修正前の画像と比べるとぐっと格好良くなった。なんで以前はこれで良いと思っていたのかわからない。 　銃身長が長くなったのでホルスターの長さも変更した。 　これで原型の行程を終了して、複製作業に入る。
	2011年11月14日 　複製作業を終了し、複製時に生じた気泡やバリの表面処理作業に入る。キャストに変換したのはキット販売のためではなく、ファンド、スカルピー、エポパテ、ポリパテといった異なる素材の境界線が経時変化でひび割れるのを防ぐためだ。筋彫り作業も容易になる。 　かならず余剰の複製品ができるし、キット販売もやりたいのだけれど、何しろ作業が遅いし自分の完成品が仕上がったらもう気力がつきているので、版権元に完成品見本の提出を求められても改めてもう１個（２個？３個？）作る自信がない。
	2011年12月30日 　表面処理と併せて細部の修正。コート肩部の縁取りとか追加。 　拳銃の銃身は真鍮パイプだが、これは複製時にシリコン型に真鍮パイプをセットしてから注型した。フロントサイトやエジェクターロッド部等もきれいに流れてくれた。こうすれば銃身にパーティングラインが入らないし曲がる心配も無く精度が高い。  　この後帽子の天頂部とかをちょっと修正して塗装する。塗装の工程は画像を記録していないが、クレオスのラッカー系塗料Ｍｒ．カラーで基本色と陰色をエアブラシ塗装し、タミヤエナメル塗料でウォッシングした。髪の毛やシャツ等にエナメル塗料でドライブラシを試みたがあまりうまくいかず、質感というか汚れ表現はウォッシング頼りとなった。拳銃はMr.メタルカラーのアイアンで塗装した。
	2012年1月17日 　完成！ 　いやはや、長い道のりだった。 　製作期間は着手から完成まで９年近くかかったけど、６年半くらいは放置していたので実質２年半か？ 　製作工程としてはだいたいいつもこんな感じでダラダラやっています。